プロパンR290
フロンガスHFCに代わる
未来への緑の証明書

地球環境を考える

フロンガスの使用と冷媒漏洩を最小限に抑え、省エネ性の高い製品を製造することが地球環境を守ることにつながります。
地球温暖化を防止するため、直接的、間接的な両方の解決策をご提案致します。

地球温暖化を防止する直接的な方策

  • 冷凍機内蔵型ショーケースで密閉型圧縮機を採用
  • 冷媒充填量を出来るだけ減らす
  • 自然冷媒であるプロパンR290やCO2の使用を積極的に進める

地球温暖化を防止する間接的な方策

  • ショーケースの省エネ性を高める
  • ウォーターループシステムのような省エネ効果を高める技術を組み合わせる
トータルな地球温暖化効果 - 冷媒漏洩・エネルギー消費
スーパーマーケットにおけるエネルギー消費の内訳

スーパーマーケットにおけるエネルギー消費は環境に大きな負荷を与えます。ショーケースや冷蔵庫のエネルギー消費は、スーパーマーケットにおけるエネルギー消費の50%以上を占めます。

スーパーマーケット(集中冷却方式・別置型)におけるトータルな地球温暖化効果スーパーマーケット(ウォーターループシステム)におけるトータルな地球温暖化効果

フレオ社のウォーターループシステムは、冷媒漏洩のリスクとエネルギー消費の両方を減らすことができます。

ヨーロッパでは

EU・ヨーロッパ連合では、2017年1月にフロンガス規制No 517/2014の最初の要求事項が発効されました。
地球温暖化係数GWP2500以上のフロンガスHFCの使用は、2020年1月1日以降、EU市場では新しい冷却機器への使用が禁じられます。
それゆえ、R404Aの冷媒を用いた機器は、今後供給されなくなってきます。
地球温暖化係数GWP150以上のフロンガスHFCの使用は、2022年1月1日以降、EU市場ではすべての密閉型の冷却機器への使用が禁じられます。
これはすべてのフロンガスHFC(例R134a、R448A、R450A)を含め、多くの冷媒が使用できなくなります。
こうした動きに伴いフロンガスHFCの価格は、急速に上昇しています。

現在それに代わる冷媒としては、炭化水素(R290、R600A、R1270Aなど)や、自然冷媒(R744Aなど)とHFO系のフロンガス(R1234)となっています。
日本市場では、EU市場程の規制は今のところありません。ただ日本政府もフロンガスHFC冷媒について2011年-2013年を基準年として、
2036年までに85%削減するという、モントリオール条約のキガリ改正を批准していて、今後EU市場に続くような規制が具体化する可能性があります。

フロンガス規制により段階的廃止スケジュール(EU市場の場合)

廃止時期 2020年まで 2022年まで 2022年まで 2022年まで 期限無し
冷媒 R404A R134A R448A R450A R290プロパン
地球温暖化係数
GWP
3920 1430 1273 547 3

フロンガスの段階的廃止のスケジュールとスーパーマーケット用冷却機器に関する提案

(EU市場 フロンガス規制No 517/2014による)

2020年から

新しい機器に対する禁止項目

  • スーパーマーケット用の冷蔵と冷凍の機器のうち(密閉式のシステム)、フロンガスHFCの地球温暖化係数GWP2500以上を冷媒に用いる製品
  • 設置型冷却機器のうち、フロンガスHFCの地球温暖化係数GWP2500以上を冷媒に用いる製品(ただし-50℃以下の温度の機器は除く)
R404A使用禁止
  • 地球温暖化係数GWP3920のフロンガスHFC、R404Aの冷媒としての使用を禁止
  • CO2 5トン相当=R404Aの充填量1.28kg

サービスとメンテナンスの禁止項目

  • CO2 40トン相当の地球温暖化係数GWP2500以上のフロンガスHFCを用いた冷却機器のサービス、メンテナンスを禁止
  • 地球温暖化係数GWP2500以上のフロンガスHFCについて、2030年まではリサイクル冷媒であれば使用を認める
R404A使用禁止

フロンガスHFCのR404Aの場合、10.2kg以上充填した冷却機器のサービスを禁止

2022年から

新しい機器に対する禁止項目

  • スーパーマーケット用の冷蔵と冷凍の機器のうち(密閉式のシステム)、フロンガスHFCの地球温暖化係数GWP150以上を冷媒に用いる製品
  • スーパーマーケット用の集中冷却方式機器のうち、冷却能力40kW以上でフロンガスHFCの地球温暖化係数GWP150以上を冷媒に用いる製品
R134A使用禁止 R448A使用禁止 R450A使用禁止

フロンガスHFCの冷媒としての使用禁止
R134A 地球温暖化係数GWP1430
R448A 地球温暖化係数GWP1273
R450A 地球温暖化係数GWP547

2030年から

  • EU・ヨーロッパ連合は、2030年までにフロンガスHFCを2011年-2013年基準として、79%削減するよう提案しています。
  • EU・ヨーロッパ連合は、2030年以降は地球温暖化係数GWP2500以上のフロンガスHFCのサービスも禁じています。(リサイクル冷媒も含め)
  • アメリカとカナダ、メキシコは、2030年までにフロンガスHFCを2011年-2013年基準として、30%削減するよう提案しています。

フロンガスHFCの段階的廃止を進める国の数は増え続けていて、
地球温暖化税などを導入する動きも出ています

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